こんにちは、ボンです!
今回はシンプルなキーケースの作成方法をご紹介します。
基本的なレザークラフト技法も紹介しながら説明していきますので、参考にしていただければ幸いです。
前半・後半に分けてご紹介していきます。
型紙作成
最初に行う作業は型紙作成です。
レザークラフトの作業の中で非常に重要な作業であり、型紙作成が失敗すると、その作品を設計通りに作ることが出来なくなってしまいます。それだけ重要な作業です。
今回、セリアの板目表紙を使用しました。板目表紙に図案を書き出していきます。この図案通りに作成すればキャッチ画像と同じキーケースが作成できるので、参考にしてみてください。
図案を書き出したら切り出していきます。
型紙作成完了です。
この型紙は今後同じ作品を作ろうと思った際、何度でも使えるので財産になります。
けがく
型紙が完成したら、型紙を革にけがいていきます。この「けがく」という作業は革に型を写していく作業です。
丸ギリを使って型紙の縁をなぞってけがいていきます。型紙がずれないようしっかりと抑えて、丸ギリの先端を少し寝かせて、革を余計に傷つけないようにけがきます。
裁断
次は革の裁断です。
けがいた線にをなぞるように切り出していきます。
今は革包丁を使用してますが、革包丁を使うのには多少慣れが必要なので、最初はカッター等で良いと思います。革包丁を使用する際は、刃表が斜めになっているため、革包丁を斜めに持ち裁断する事で垂直に裁断する事が可能です。
裁断後、丸ギリ等を使って金具を取り付けるところに印を付けておきます。
コバ&トコ仕上げ
次はコバとトコ面を仕上げていきます。
コバとは革を裁断した切り口の部分、トコ面は革の裏側の事を言います。コバやトコ面は毛羽立っているので、トコノールやトコフィニッシュ等のトコ処理剤を使って毛羽立ちを抑えます。まずは、処理剤を塗る前にへりおとしを使ってコバのヘリを落とします。貼り合わせる部分は貼り合わせた後に処理するので、最初は貼り合わせない部分のみ処理していきます。
へりを落とした後、ヤスリで削って丸く成形します。まずは荒目で大きく成形します。
次に細目で仕上げます。
ヤスリで成形し終わったら処理剤で仕上げていきます。コバは幅が狭いため、処理剤がはみ出しやすいので綿棒などで注意しながら塗っていきます。塗り終わったらウッドスリッカーやヘリみがきを使って磨きます。
次はトコ面を処理剤で仕上げていきます。
処理剤をなるべく均等になるように塗り広げ、余分な処理剤は拭っておきます。塗り広げた後はガラス板で磨きます。力を入れすぎると革が伸びてしまう事もあるので、ご注意を。
キーケース用金具を取り付ける
次に、真ん中に張り付けるパーツにキーケース用金具を取り付けます。まずは取り付け位置を決め、丸ギリ等で印を付けます。
印を付けたところをハトメ抜きで穴を空け、カシメでキーケース用金具を装着します。
接着&コバ処理
必要なパーツの切り出しやコバ、トコ面の処理が完了したら、縫い合わせる前に仮留めとしてパーツを接着していきます。
ヘラを使って接着部分に接着剤を薄く塗ります。私の使っているボンドエースが少し固まってきてしまっていて、上手く塗れてませんが、そこは見逃してください・・・。
接着剤を塗った後はパーツとパーツの端と端を合わせて貼り合わせます。パーツ同士が貼り合わせたら、ローラーで圧着します。力を入れすぎると革が伸びてしまうので、力加減には注意してください。
接着が完了したら、接着したところのコバ処理をしていきます。
パーツを縫い合わせる前の、コバ処理や接着が完了しました。
前半戦はここまで!
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