こんにちは、ボンです!
前半戦に引き続きシンプルなキーケースの作成方法をご紹介していきます。
後半戦は手縫い前の下処理~完成までのご紹介です。
手縫い前の下処理
手縫い前に縫い線を引いていきます。
まずはディバイダーで縫い線を付け、ステッチンググルーバーで革の表面に溝を付けます。縫い線は基本的にヘリから3mmの所に引くので、ディバイダーを3mm幅にセットします。次に丸ギリを使って基点を取っていきます。
基点は四隅の角、段差のキワに基点の穴を空ける。段差のキワに基点の穴を空けておくことで、段のフチにヒシ目打を打ってフチを切ってしまう事を防げます。
次に、ディバイダー同様にステッチンググルバーの幅も3mmにセットして縫い線の溝を彫っていきます。
縫い穴を空ける
ステッチンググルーバーで彫った縫い線に、ヒシ目打で縫い穴を空けていきます。
今回のヒシ目打は2mm巾を使用しました。パーツ貼付けが無い部分は段差が出ないよう、下に革の切れ端を入れて穴を空けていきます。
縫う
次は縫う作業です。作業も終盤になってきました。
今回はレザークラフトでベーシックな麻糸「エスコード」を使用しました。色はブラウンの太さは中です。使用する糸の長さは縫う距離の約4倍準備します。革の厚さや穴のピッチが短い場合はこれよりも長めに準備します。ただ、縫う距離が長すぎて両手を広げた長さより糸が長い場合、作業効率が悪くなるので、その場合は糸の長さを両手を広げた長さに留め、足りなくなったら途中で糸をカットし糸を継ぎ足しして縫っていきます。
次に準備した糸をロウでコーティングします。
ロウでコーディングする事で麻糸の毛羽立ちや、擦れによる摩耗を防ぐ効果があります。後は針2本に糸を通し縫っていきます。写真のようなステッチングホースという革を挟んで固定する道具があると、縫う作業が非常に効率的になります。ただ、なくても問題ございません。
ホックの取り付け
最後の作業です。
ホックを取り付ける作業です。
それぞれホックを付ける場所にハトメ抜きで穴を空けていきます。
まずはゲンコとホソ(オス)を取り付けていきます。
ホソを穴の下から差し込み、上にゲンコを装着します。次にホック打の窪んでいる方をゲンコに当てて、木槌で垂直に打ちます。
次はバネとアタマ(メス)を取り付けていきます。
アタマが潰れないように打台の窪みにアタマをセットし、バネとアタマを装着します。次にホック打の先端が突起になっている方を使用して、垂直に打ち込みます。どちらも手で回転させてみて動かないくらいに固定されていればOKです。
Complete!
完成です!
作業自体は単純でそこまで難しくはないですし、基本的な技法を一通り学べるアイテムなので、1度作ってみてはいかがでしょうか?今回ご紹介したキーケースを自分なりにアレンジしてみるのも良いと思います。
是非、参考にしてみてください。
スポンサーリンク
コメント
[…] 後半戦はこちら […]